市川崑監督

あまり映画には詳しくありません。映画館で見る映画は年に1、2回、全く映画館へ行かない年もありました。それでも昨日の市川崑監督の訃報は悲しかった。

中学生の頃、推理小説が好きで、特に「横溝正史シリーズ」が大好きで、角川文庫から出版されていた黒い表紙のおどろおどろしい文庫本を60数冊ほど買いあさり、読書にふけっていた時期がありました。文学少年というわけではなくてただ推理小説、特に「横溝正史シリーズ」が好きだったのです。

時は流れ、社会に出て自由にお金を使えるようになった頃、レンタルビデオ屋で市川崑監督の金田一耕助シリーズのタイトルをみつけ、昔の思い出に火がついたのです。

『犬神家の一族』(1976年、角川春樹事務所)
『悪魔の手毬唄』(1977年、東宝)
『獄門島』(1977年、東宝)
『女王蜂』(1978年、東宝)
『病院坂の首縊りの家』(1979年、東宝)

などよくレンタルして見ました。描写が凄いんですよ。どう凄いっていってもなかなか一言で表現できませんが、ツボに入ったんでしょうね。自分が小説を読んで想像した情景のさらに上を行くというか、時には斬新で、色使いというか、あぁもうなんともいえない独特の世界観がありました。それをきっかけに横溝正史ファンから市川崑ファンになりました。とはいえ監督のすべての作品を見たわけではありません。横溝作品を映画化する市川監督が好きだったのかなぁ。

近年では;
『八つ墓村』(1996年、東宝)
『犬神家の一族』(2006年、角川映画)

「犬神家の一族」についてはリメイクなのですね。同じストーリーで同じ主演俳優でそして同じ監督で、30年の時が経つとこうも映画が変わるものかと思いました。

「犬神家の一族」は(僕が知っているだけで)テレビドラマでも4作放送されていて、金田一耕助役も「古谷一行」さん、「中井貴一」さん、「片岡鶴太郎」さん、「稲垣吾郎 」さんとバラエティーに富んでいますが、個人的にはやはり映画版の「石坂浩二」さんが一番好きだったなぁ。

とびっきりの映画ファンではありませんし、監督のことをこれっぽっちしか存じ上げませんが、自分の青春時代のストーリーを次々と映画化して夢中にさせてくださった監督が亡くなられたとニュースはとてもショックでした。ご冥福をお祈りいたします。でも作品はしっかりと心に残っていますよ。

この歳になると、自分の若かりし頃のスターたちもそれぞれに歳をとり・・・。こうやって先のことを考えるとものすごく悲しいです。

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