仕事で自己実現を図りたい人には向いている
(2009-01-03)
おもしろく読んだが、結構、猛烈な話である。
最近はやりのワーク・ライフ・バランス論は真っ青であろう。一読して、時代錯誤的に感じる人も多いのではなかろうか。
甘やかすより叱ることで育てるのが主義と言うことだが、辞められてしまってはしょうがないと思うのだがどうだろう(本書では、辞めた人間は見込みがないかのように描かれているが、私から見れば、典型的なミスマッチの事例のように思う)。
標題は人材育成の体を取っているが、伊藤忠商事の丹羽氏の「人は仕事で磨かれる」同様、相当部分が自叙伝である。この自叙伝に関する部分は相当おもしろく、中小企業というかベンチャー企業はこうあるべきと痛感させられる。
つまり、ライバル(特に大企業)と同じことをやっていては絶対勝てないと言うことだ。
大企業の言うとおりやって高いお金をもらうより、頭を下げないで商売するという気概が必要という点はその通りであろう。
海外との取引で信用をつけ(IBMと取引があると国内企業は信用してくれる)というのもよくある話。
不景気のどん底の際にいい人がとれるというのも、「起業ってね、不景気の時に行うものなんだよ」という海老沢の言葉と符合する(「エンゼルバンク」第3巻キャリア23)。
人材論は、相当迫力がある。自分にはついて行けそうもないが、なるほどと思う部分も結構ある。
会社で言えば、幹部はローンの頭金のようなものであるという。頭金を作ること、つまり、幹部を養成することから始めたという。
また、「早飯」入社試験について書いてあって、はっと思ったのは、「早飯の人間は仕事が早い。飯を食うのが早いと言うことは、健康な証拠である。つまり胃腸が丈夫であるということだ。企業の中で「主人公」になっている人間ほど早飯」とあるが、実は周りを見てみると、全く同感である。
また、中途入社についても書いてあって、前の会社のカラーを払拭するには前に勤めていた年数の倍かかるそうだ。
しかも、経営不振の会社や沈滞ムードの漂っていた会社に勤めていた人間を教育し直すのはきわめて難しいそうだ。
これも、「エンゼルバンク」第5巻での「会社は1社目にどこにはいるかが大事」という白川のメッセージと近いと思う。
社内異動でも沈滞した部署に長くいると、同様のこと(使い物にならなくなる)が起こるのではなかろうか。
最後に、社内結婚が少ない会社は駄目だと言っているが、これはその通りであろう。結婚したくなるような魅力ある異性こそが「人材」なのであろう。
文庫版で十分でしょう
(2008-10-03)
これまでに、単行本、文庫本、で出版されたものが、再度、新装版として、ソフトカバーで1000円として発売されたものが、新装版と銘打たれた本書です。
内容は、これまでのものと全く同じという事です。
おそらく、定番モノとして認知され、ロングセラーとなっている為の取扱いとして、当「新装版」が企画されたことと思います。
内容的には、タイトルにある人材育成という部分が後半の半分程度で、その他、著者の創業初期までの人生記を綴ったものとなっています。人生記に当たる部分は、意志を貫き会社の経営に奔走したその姿勢に、経営者としての鏡として、見習うべきポイントがたくさんあり、勉強になります。また、人材育成という面でも、参考にしたい考え方を学ぶ事ができます。
本書のタイトルにある「人材育成」というテーマを期待して手にした人にとって、その効果を考えてみると、多くは期待できません。まず、前述のとおり、ボリューム不足です。また、単行本の当時(1984年)のそのままの内容ということもあり、最近の人材育成に関する考え方の中では、ごくごく初歩的な内容しか触れられていません。具体的な方法が紹介されていますが、その種類は本の3,4通りです。
全体的に、文章には勢いがあり、魅力がある為、夢中になって読み続ける事ができます。本としての魅力は高いと感じました。私は、読み始めてすぐにこの本に夢中になり、没頭し、2時間弱で読破しました。
【内容紹介】
・人材教育には4つのステップがある
・ボーナスに加算するハチャメチャな賞金
・社内結婚をしたくないような会社はダメ
など
痛快な 永守イズム
(2008-09-01)
成績をみての採用をやめる。「早飯試験」「大声試験」「便所掃除試験」など
なぜ そうしたのかが書かれている。こうゆうことが奇跡の人材育成法。
永守氏の本は 日本の経営者の中でも 痛快すぎるほど 気持ち良くなる。
あのズバズバいう語りが 耳に聞こえてくるような本。
多くの会社が
永守氏のヤル三原則!(すぐヤル!必ずヤル!出来るまでヤル!)の標語を使っている事実。
従業員の取扱に 困っている人、悩んでいる人は 必読である。
絶大なる 背景がある人の本は 面白い!
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